６０代女性
＜主訴・お困りごと＞『虫歯がないか診てほしい』とご相談いただいた患者さまです。
＜診断結果＞お口の中を拝見し、レントゲンも撮影させていただいたところ左下小臼歯（左下５番）の古い詰め物の下が再び虫歯になっているのが見つかりました。
＜治療の提案＞型取りをして詰め物を入れる方法（間接法）だと歯を削る量が増えてしまうので、極力必要最低限に歯を削って口腔内で直接詰め物を行なっていく方法（直接法）を提案いたしました。
直接法は『接着力をいかに最大限まで発揮できるか』と『本来の歯の形をどこまで復活させられるか』が重要となりますが、保険治療の中ではどちらも最高水準まで高めることはできないので、自費治療での直接法（ダイレクトボンディング）を提案させていただきました。
ダイレクトボンディングとはコンポジットレジンというものをむし歯であいてしまった穴に直接接着させる方法です。セラミック治療のように型取りをする必要がないので、ほとんどの場合一度の来院で治療が完結します。
＜治療期間＞1日
＜およその費用＞30,000円
＜術後の経過＞全く症状もなく、また見た目も治療の痕跡が分かりにくいことから非常にご満足いただけました。
＜治療のリスクについて＞材料は全て自費治療で用いる材料を使っているので、一般的な材料よりも強度はありますが、日々の生活の中で一部欠けたりすることは今後考えられます。その際の修理方法についても、ダイレクトボンディングだと簡便に対応可能です。
＜クリニックより＞一度治療した部位がまた虫歯になってしまうことを「二次虫歯」と言います。 何度も治療が続くと、最終的にその歯を抜かざるを得ない場合もあるので、治療の際はできる限り精度が良く、二次虫歯になりにくい詰め物を入れることが非常に大切です。 また「奥歯の銀歯を白くしたい」というのも近年非常に多いご相談の一つです。 特に女性の患者様が多く、皆さん笑ったり話されたりする際に「銀歯が口元で目立っているのでは」と気にされています。 銀歯が入っている部位によっては口を開けた時に目立つ場合もあるので、気になる方は一度ご相談ください。