インプラント

インプラント治療は、あごの骨に固定した金属の土台に、人工の歯を装着する方法です。あごの骨に固定するため、まるで自分の歯のように自然な嚙み心地を実現し、周囲の健康な歯を痛めることもありません。

インプラントは見た目の美しさも保ちながら、口元の機能性を回復させるため、多くの方に選ばれています。ただし、インプラント治療には外科手術が伴うため、治療への負担が大きいと感じることもあります。

みやび歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせた安心で安全なインプラント治療を心掛けております。そのため、以下のような取り組みを行っています。

マイクロスコープの活用

みやび歯科では、治療の精度を大幅に向上させるために、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用しています。マイクロスコープは、患部を十数倍に拡大して観察することが可能で、微細な部分まで丁寧に診ることができます。

マイクロスコープを利用したインプラント治療には、以下のメリットがあります。

精密な手術が可能

マイクロスコープを活用することで、インプラント周辺の骨組織や神経、血管などの微細な構造を鮮明に捉えることができます。これにより、極めて精密な手術が可能となり、神経や血管を傷つけるリスクを大幅に軽減できます。

患者さんの肉体的負担を軽減

当院でのマイクロスコープを用いたインプラント手術は、最小限の切開で行われるため、術後の痛みや腫れが大きく軽減されます。さらに、血管を正確に避けることができるため、手術中の出血も少なくなります。

「コンピュータインプラント」で安全性を追及

当院では、「CT」などの精密な診断機器や、コンピュータシミュレーションを駆使した「コンピュータインプラント」を活用しています。これにより、手術前の計画段階で高度な予測が可能となり、患者さん一人ひとりの口腔内の状態に合わせた最適なインプラント位置を決定できます。

経験豊富な担当医の技術も重要ですが、それだけに依存することなく、最先端の技術を用いることで人為的ミスを極限まで減らし、より安全なインプラント手術を実現しています。

以下、当院の取り組みをさらに詳しくご紹介します。

「CT」による精密検査

インプラント手術では、あごの骨にある重要な神経や血管を損傷しないよう、最大限の注意が必要です。そのため、当院では手術前に最新の「CT」を用いて精密な検査を実施しています。

CTは、X線を利用して体内を撮影する技術であり、通常のレントゲンよりも高い精度で、お口の周囲を360度から捉えることができます。この結果、レントゲンよりもずっと立体的で詳細な画像を得ることが可能となり、計画段階での精度が格段に向上します。

「コンピュータシミュレーション」で手術プランを立案

当院では、コンピュータシミュレーションを利用してインプラント手術のプランニングを行います。

このシミュレーションソフトは、インプラントの最適な長さ、角度、挿入深さを計算し、手術計画を精密に作成します。これにより、手術の精度が飛躍的に向上し、安全性が大きく高まります。

この先進的な技術の使用により、インプラントを必要な位置に正確に配置することが可能となり、手術に必要な切開を最小限に抑えることができます。その結果、術後の痛みや腫れが著しく少なくなり、患者さんの肉体的な負担も大幅に軽減されます。

「インプラントガイド」の活用

コンピュータで作成された手術プランを精密に実行するために、「インプラントガイド」を使用します。このインプラントガイドは、患者さんの口内にフィットするマウスピースのような装置で、シミュレーションソフトによって計算された手術プランに基づいて穴が開けられています。

手術時にこのガイドを使用することで、インプラントを正確な位置に安全に挿入することが可能となり、重要な神経や血管を傷つけるリスクを最小限に抑えます。この技術により、プラン通りに手術を行うことができます。

切らない・縫わない・腫れない術式「フラップレス」

通常のインプラント手術では、歯肉を切開し、その後縫合が必要です。これにより傷口の回復に時間がかかり、痛みや腫れも生じることが一般的です。

これに対し、当院では「フラップレス」と呼ばれる「切らない」「縫わない」「腫れない」革新的な術式を採用しています。この方法では、歯肉を切開することなく、専用の器具「歯肉パンチ」を使用して歯茎に小さな穴を開け、直接インプラントを埋め込みます。このプロセスにより、術後の縫合が不要となり、手術時間も短縮されます。

フラップレス手術は、患者さんの体への負担を軽減し、術後の快適性を大幅に向上させます。

当院では、患者さんの状態や口腔内の条件を考慮し、可能な限りフラップレス術式を選択してインプラント手術を行っています。

歯科技工士との連携

骨の量が足りずインプラント治療ができなかった方へ

あごの骨の量が少ない患者さんは、インプラント治療を受けることが難しい場合があります。当院では「骨造成」という先進的な術式を利用して、骨の量を増やし、あごの骨の量が少ない患者さんでもインプラントの埋め込みを可能にしています。骨造成は、専門的な技術と豊富な経験を要する治療法であり、すべての歯科医院で行える治療ではありません。

当院では、この高度な「骨造成」治療を行うことで、他の歯科医院でインプラント治療を断られた方々にも希望を与えています。もし他でインプラント治療が難しかった場合でも、ぜひ一度当院にご相談ください。

サイナスリフト

サイナスリフトは、残っている骨の量が少なく、もっと骨の量を増やしたい場合に行う治療です。この方法では、インプラントを設置する穴とは別の場所に補填剤を注入することにより、広範囲にわたって骨量を増やすことが可能です。骨の再生に時間を要するため、治療完了までには約6ヶ月の期間が必要とされます。

ソケットリフト

ソケットシフトは、骨量がわずかに不足している場合に行う治療です。インプラントを埋入する穴から直接補填剤を注入して、不足している骨を補います。この方法の最大のメリットは、必要な切開が小さく済むため、患者さんの負担が軽減される点です。しかしながら、この手法が適用可能な症例は限られており、対象となる患者さんも少ないというデメリットがあります。治療期間は約4ヶ月間になります。

歯肉移植術

歯肉移植術は、上顎の歯茎から歯肉を採取し、見た目を改善したい部分へ移植します。具体的には、まず上顎の奥歯の内側の部分から必要な歯肉を採取します。次に、移植を行う箇所の歯茎を丁寧に切開し、そこに採取した歯肉を挿入します。

この手法により、歯肉を採取した部分は約2週間でほぼ完全に回復し、移植した歯肉もおよそ1ヶ月で自然に周囲の歯茎と調和し、傷跡が目立たなくなります。

一流ブランドのインプラントを使用

インプラントは一度治療を行うと、一生使用することになります。
信頼性の高いメーカーからの製品選びが非常に重要です。

当院では、その信頼性と実績から「オステム」「SPI」のインプラントを採用しています。

オステム

「オステム」は、世界70カ国以上で信頼され使用されているインプラントメーカーです。このメーカーの製品は、アメリカの食品医薬品局（FDA）やヨーロッパ連合の品質認証（CE）など、国際的な基準を満たした品質と安全性が高く評価されています。
また、「オステム」のインプラントは、骨との優れた吸着性を持ち、インプラント周囲炎のリスクが低いことが特徴です。

SPI

SPIインプラントは、特に初期固定に優れており、骨との結合が非常にしやすいという特徴があります。また、インプラント本体とアバットメント（支台）との接合部が数ミクロンのギャップしかないため、治療の成功率が高いというメリットがあります。

歯科技工士との連携

人工歯の作製は、歯科医師ではなく歯科技工士が行います。そのため、歯科技工士によって人工歯のクオリティが左右されてしまいます。当院では「ブライトデンタルスタジオ」を連携し、見た目、機能性を兼ね備えた人工歯を提供しております。

「ガイドデント」による保証

みやび歯科クリニックでは、患者さんに安心してインプラント治療を受けていただくため、歯科治療専門の保証会社「ガイドデント」と提携して、インプラント治療に保証を付けています。「ガイドデント」の保証には、以下のような特徴があります。

全国の加盟医院からのサポート

通常のインプラント保証では、治療を行った歯科医院が保証とサポートを行いますが、ガイドデントの保証システムではさらに一歩進んでいます。ガイドデントは、日本全国に加盟している歯科医院ネットワークを通じて、どの加盟歯科医院でも保証サービスを受けることが可能です。
もし、将来的に患者さんが他の地域へ引っ越しすることがあっても、新しい住所近くのガイドデント加盟歯科医院で継続してサポートと保証を受けられることできます。

急なトラブルにも対応

通常のインプラント保証では、予期せぬ事故による損傷や脱落などのトラブルは保証の対象外とされることが多いです。しかし、ガイドデントの保証プログラムでは、こうした事故によるトラブルもカバーされるという点が大きな特徴です。
この保証内容についての詳細や具体的な条件など、お気軽に当院までお問い合わせください。